広域システム科学系は,さまざまな具体的問題をシステムとして捉え,その構造,機能,動態,進化,さらには管理を対象とします.本系を構成するのは,システム論,情報科学,図形科学,宇宙地球科学,原子分子物理学,地球化学,生態生物学,人文地理学,科学技術計画学などさまざまな領域にまたがった専門を持つ教員ですが,それぞれ,各分野に固有の分析的方法論を深めると同時に,それらをシステム論的な視点から総合化しようとする研究アプローチを持っています.具体的には,制御や最適化などを扱う数理システム,さまざまな物質や多様な生命が複合的に介在する自然システム,人間とコンピュータが絡み合う情報処理システム,人間・社会環境システム,都市・地域システム,科学技術システムなど,広範な領域と階層におよぶシステムを扱います.こうした目標のために,広域システム科学系には次の4つの大講座が置かれています。
各大講座については広域科学専攻年報をご覧ください。